
![]() |
| Top About Palestine Photo Bbs Links |
|
社会的影響 アパルトヘイトウォールの社会への影響は、もちろん政治、経済、環境への影響と強く結びついており、それらの影響はすべて絡み合っている。『壁』による社会的な帰結をおおまかに見ると、『壁』から直接的に影響をうけるコミュニティーは、封鎖と包囲のもとで、さらに生活を悪化させるであろうということである。イスラエルによる封鎖・包囲政策に基づく移動の自由への制限は、失業者の増加、貧困、財産の破壊、傷害や健康問題の増加、さらにはパレスチナの個人、家族、共同体への精神的影響などの形をとってあらわれるだろう。 常に飢えにおびえながら暮らすこと(野外監獄という語で最もよく表現できる生活であるが)の影響は軽視することは出来ない。また、パレスチナ人を殺すための白紙委任状を持つ重装備の兵士達に常に監視される中で暮らすことの精神的影響も同様である。家や学校の窓の外で軍や監視カメラを目撃すること、塹壕と有刺鉄線に囲まれた8フィートの 構造物を見ることによって、壁の付近では、それらの存在がパレスチナ人の生の大部分を規定する。監獄で暮らしているという感覚は、もはや感覚にとどまらず、現実である。 『壁』周辺の様々な地域に住む人々の社会的結びつきは、非常に難しくなっている。家族の間でも互いに訪れたり、行き来したりすることが出来なくなるだろう。多くの事例においては、家族が『壁』によって完全に分けられてしまい、会うことが極めて難しいか、まったく出来ないことになるだろう。家族のつながりを含めた、グリーンラインの両側でのパレスチナ人の社会的つながりもまた『壁』によって分断されてしまうだろう。 その土地と資源に強く結びついている、農村での生活形態は、特徴を失う危機にさらされている。それに関係して、安くて自立できない労働力に強制的に変えられつづけることは、パレスチナ人のイスラエルへの依存をさらに強めるのみだ。 移動の制限と、様々な地域間の分断は、村々の最も近い街との分断も含み、あらゆる保健サービスの利用に重大な影響を与えている。さらに、栄養不良のような様々な健康問題の悪化が加速すると考えられ、それは特に子供達の間で進むだろう。地域の水源の分断は、病気や栄養不良の拡大に大きな役割を果たすだろう。 小学校から大学にいたる教育を受ける権利は、移動の自由への制限によって、直接的に侵害される恐れがある。子供達の利用可能な教育手段は、先生が学校にたどりつけないこと、子供達が教室にたどり着けないことによって利用が非常に難しくなるだろう。すでに飽和状態の教育システムがさらに悪化すると考えられる。生徒達が大学に行こうとすることに対する現在でも非常に強い制約がさらに強まることになるだろう。 信仰の権利は、影響を受けるであろうパレスチナ人の生活のもう一つの側面である。ここ二年間の包囲は、ここ十年間の封鎖政策とともに、パレスチナ人が信仰の地に訪れることを不可能にしてきた。キリスト教徒、イスラム教徒双方に対して。エルサレムの『壁』の例では、これまでアルアクサモスクのようなエルサレムの聖地を訪れることの出来た少数のパレスチナ人達が、『壁』によって訪れることが出来なくなるだろう。占領された都市でさらに多くのパレスチナ人の立ち入り禁止にし、すべてのパレスチナ人の彼らの町への権利を否定しつづけている。 概して、ここ二年間で西岸北部と南部の間の移動が極めて難しくなったようにみえる。ほとんどの人々にとって、自分の住む地域の外への移動は貴重なものだった。『壁』はこの流れをさらにすすめるだけだ。 結局のところ、強制的な移住の恐れがある。それは直接的な強制あるいは、あまりにもひどい境遇におかれたことによるものである。
Section contributors: LRC,PARC
|